団体紹介
会長挨拶
 印刷工業会は「印刷産業の総合的発展を期するとともに、会員相互の融和親睦を図る」ことを目的に1952年(昭和27年)に東京印刷工業会として設立されました。
 1970年(昭和45年)の全国組織化を機に現在の名称となり、今年で設立72年を迎える歴史ある団体です。
近年、企業の持続的な成長を目指す上で、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に配慮した経営が重要視されています。私たち印刷産業においても、さまざまな課題解決にあたっては、ESGを意識して取り組む必要があります。短期的な業績を追い求めるだけではなく、気候変動・資源循環・人権・健康・教育・ダイバーシティ&インクルージョン等、さまざまな社会課題に対し業界として取り組むことが、社会から必要不可欠な存在として、印刷産業全体のSustainability(持続可能性)を高めていくものと考えます。
 こうしたなか、当工業会は「印刷業界の持続的発展と会員企業各社の躍進」を目標に掲げ、DXの進展によるペーパーメディアとデジタルメディアの融合や、環境に配慮した製品・サービスの拡大など、社会の変化を先取りしていくことにより「高付加価値コミュニケーションサービス産業」への転換をより一層推進していきます。
 当工業会の主要活動は大きく以下の二つになります。
 一つ目は、専門分野ごとに組織された12の部会活動と、そのなかで個々の課題を抽出し具現化していく分科会活動です。会員各社の相互の理解と協力により、個社では対応が難しい業界全体の課題に対して、行政や関係団体との連携を図りながら解決に向けて取り組んでいます。また、参加企業に共通するテーマを取り上げたセミナーや勉強会、注目企業・団体等への見学会なども積極的に開催し、会員相互のコミュニケーションの向上を図り、問題意識を共有しています。
 二つ目は、印刷関連10団体が加盟する「一般社団法人 日本印刷産業連合会」の中心的な団体として、その活動を支えることです。理事や委員の派遣や諸事業への協力を通じて、印刷及び関連産業の発展と社会貢献を目指して加盟10団体の連携を強化し、業界を取り巻くステークホルダーと協働しています。
 日本経済は新型コロナウイルス感染症が5類へ移行され、行動制限が解除されたことにより、個人消費やインバウンド需要の増大が見られるなど、緩やかな回復基調にあります。一方、ペーパーメディアの縮小傾向、原材料費の高止まりや2024年問題による物流コストの増大など、業界を取り巻く環境は依然厳しい状況が続くことが予想されます。こうしたなかにおいても、印刷産業全体の持続的な成長に寄与するべく、諸問題の解決に向けて、皆様の知恵と創意を結集し、ともに行動してまいります。
 一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 
会長 
 

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