2017出版ビジネスのために
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11ポジフィルムでの再版で修正がある場合、正しいポジフィルムの知識(取り扱い方、不具合の有無など)がなく指示されると、 印刷事故につながるおそれがあります。 また、今後の使用見込みが少ない保管ポジのために、膨大な倉庫費用も発生しています。 各社様契約条件が異なりますが、基本的には上記期間での検討をお願いいたします。データの維持管理にはコストが必要です。 DTPデータは、作業環境維持が困難なため、一定期間での廃棄を検討させていただきます。 保管期間やルール、コストについては各印刷会社へご確認をお願いいたします。<印刷工業会基準保管期間>・定期刊行物 週刊誌→5週間、隔週誌・月刊誌→2ヶ月間、隔月誌→6ヶ月間・上記以外(臨時物)出版・商業印刷・その他→2年間、年誌・教科書→4年間※あくまでも基準であり、保証するものではありません。2018年3月をめどにポジフィルムの破棄または有償でのデジタル化をご検討くださいデータの保管には保管期間やルール、コストの明確化が必要です【現況と課題】 ●ポジの経年劣化   数十年にわたる保管により経年劣化(カビ・ストリップ剥がれ・伸縮・キズ等)が発生しています。  このようなポジフィルムからの生産が困難になりつつあります。  また、デジタル化に際しても、作業負荷が高くなることによる納期確保や、品質リスクが発生します。 ●ポジ刷版設備の老朽化   殖版機メーカーサポートが終了し、自動現像機などの設備も  老朽化しています。そのため、ポジでの再版対応が難しくなっています。[写真]ポジフィルム保管[写真]データ保管【現況と課題】 ● 保管データについて   印刷データは、再版・流用等を一定期間行うことを目的に基本的に2種類のデータを保管しています。  (1) DTPデータ(Indesign、QuarkXPress等)   (2) 下版データ(OutlineEPS、OutlinePDF等)● データ保管の課題   保管メディア(CD、DVD、BD等)および記録機器には寿命があるため、新しい保管メディアへの更新が必要となります。   保管データは、OS・アプリケーションのバージョンアップなど、環境の更新にともない、利用し続けることが  できなくなる可能性があります。データの継続利用に際して定期的な更新が必要となる場合があります。  また保管メディアの肥大化により、データ保管/抽出の作業負荷およびシステム維持費が増加しています。◎ポジフィルム◎データ保管ポジフィルム・データ保管ポジフィルム・データ保管の量が多く、出版社様・印刷会社の財産管理が難しい状況になっています。 8出版×印刷 ‘おさえておきたい8つの基本’アプローチアプローチ制作編集販売デザイン

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